心理コラム

価値観の違いをどう受け入れていくか

こんにちは。
心理セラピストのりお(@rio10Xu)です。

多種多様な価値観を持った人と接する中で
自分と全く異なる価値観を持った相手と対峙した時に
あなたはどのような考えを持ち、どのような振る舞いをするでしょうか。

「この人とは根本的に価値観が合わないな。」と
自らその人を避ける行動を起こす人もいれば、

「そんな価値観はあり得ない。」と
自分の価値観を押し付けてしまう人もいるでしょう。

価値観がある程度合う人とは
それなりにうまく人付き合いができるけれども
それでもなかなか親密になることができない、

価値観が合わない人が目の前に現れると
過剰な苦手意識や回避意識が働いてしまい
付き合いに困ってしまう。

今回はそんな人向けに
“価値観の違いをどう受け入れていくのか”というテーマで
話を進めていきたいと思います。

自分と全く同じ価値観を持つ相手が欲しい

良好な人間関係が築けない時に
なんとかしてうまくいかないものかと考えると、

相手の価値観を理解して、
相手の価値観に合わせないといけない。

と、思っている人もいるかと思います。

自分の考えや主張、価値観もあるけれども、
相手の考えや主張、価値観にも合わせなければ
対立が起こってしまうか、自分がその人から避けてしまう。

いつもいつも同じパターンを繰り返してしまって
人間関係の悩みが消えた時はない、と。

そして自分と同じような価値観を持った人とだけ
それなりにうまく付き合っていく。

でも、なんだか気持ちは晴れないし、
自分にとって満足のいく人間関係の形ではないと、
漠然と、もやもやとした気持ちが残ってしまう。

これがずっとずっと続いてしまうと、

「自分と全く同じ価値観の人はいないものか。
そういう人と私は親密になりたいのにな。」

と、思ってしまうかもしれませんね。

・・・

先ず大前提として、
自分と全く同じ価値観を持つ他者は存在しません。

部分的に同じような価値観を持っていることは勿論ありますが、
あくまでそれは”部分的”でしかないのです。

なぜならば、今まで育ってきた環境も異なれば、
その過程において起きた出来事も異なり、
その出来事に対して思った感情や感覚、思考も都度異なります。

自分と全く同じドラマで人生を生きてきた人は存在しないので、
そうなれば当然、自分とは異なった価値観が形成されていきますよね。

これはあえて説明するまでもなく
あなた自身も理解されていることとは思いますが、

価値観の違いにより人間関係に問題を抱え続けていると、
この前提を忘れてしまい他者責任や自己否定に陥りやすくなってしまいます。

“十人十色”
“千差万別”

のような言葉があるように、
人は一人一人皆違うものです。

人の数だけ異なる価値観がある中で、
私たちは日々を生きているんです。

なぜ相手の価値観を受け入れることが出来ないのか

一方で、自分とは異なる、
相手の価値観を絶対に受け入れなければならない。

相手の価値観に合わせなければならない。

ということは必要ありません。

どうしたって賛同できない価値観の相違はあるわけですし、
相手に無理に合わせようとしてしまうと、

最初のうちは良好な人間関係が築けているように思えますが、
それは自分の価値観を押し殺していることにもなりかねないので、次第に耐えきれなくなってきて、良好と思えていた人間関係は破綻に向かいます。

自分の我慢の蓋が外れてくるわけですね。

そうではなく、相手の価値観を受け入れたいな。って思っているのにも関わらず受け入れられなくて、対立してしまったり、自ら離れてしまったりして、

受け入れようとしているのに受け入れられない。

なぜこのような事が起こるのでしょうか。

結論を言えば、それは、

“自分が自分自身を受け入れられていない”

という事が大きく考えられます。

自分が自分自身に対して、

「〜しなければならない。」
「〜してはいけない。」
「自分は〜でいないといけない。」
『〜については絶対に〜と考えるべきだ。』

のような、
自分に対する”禁止令”を課してしまっていて、

その禁止令に反している人を見ると受け入れ難くなり、

「それは違う!おかしい!」と、
非難したくなってきてマウンティングをしたり、
高圧的、攻撃的になってしまったり。

若しくは、スーッとその人の目の前から離れてしまい、
最初は、仲良くなれれば良いなと思っていた気持ちはいつの間にか消え、
あまり関わらないように自分から距離をとってしまったり。

相手の威厳や姿勢に圧倒されたり、
相手の機嫌を損ねないように気を配り、
自分の価値観を殺して相手に合わせて下手に入って関係性を維持する、なんてこともあるでしょう。

自分自身を禁止令で固めて、
その禁止令を反していても受け入れられる自分、認められる自分がないからこそ、異なる価値観を持った相手を目の前にすると、受け入れられなくなってしまうのです。

どのようにして異なる価値観を受け入れていくか

つまり、“相手を受け入れるということは、自分を受け入れるということ”で、

自分を受け入れることが出来ない中で、相手を受け入れることは出来ません。

ポジティブに考えて、相手の良い面をみようとしたって、
根底に、禁止令に反する自分を受け入れられる価値観がなければ、本質的に相手の価値観を受け入れることは難しいです。
(禁止令に反する自分を受け入れられていたら、もはやその禁止令は軽減されたり無くなったりします。)

相手が、相手が、って、
相手にフォーカスしてしまう気持ちはとても理解できますが、

根底の問題は相手ではなくて、自分の心の内側にあるということなんです。

また、誤解しないで頂きたいのは、
相手の価値観を受け入れる = 相手の価値観を飲み込む ということではありません。

受け入れるとは、飲み込んで「わかるわかるー」って無理に共感することでもなく、否定してつっぱねるものでもなくて、

「あなたはそういう価値観を持っているんだね。」って、
相手の価値観を純粋に肯定することだと思います。

その後に、「私はこういう価値観なんだよ。」って、
感情的に暴走せずに伝えることはとても大切なことです。

相手と自分の価値観が異なっていても良いのです。

自分の心の内側を内観して、
どんな絶対的に譲れない価値観があるのかを先ずは知り、

その価値観から外れた自分を少しずつ認めて受け入れていく。

その積み重ねの結果が、
相手の価値観を受け入れることに繋がってくるのです。

それではー^^