Counseling

悲嘆症状は必ず癒える

愛する人や大切な人を失う体験(喪失体験)をすると悲嘆症状が表れます。強い悲しみや怒り、不安や恐怖、無気力感や孤独感などの精神症状だけでなく、胸が締め付けられる、身体に力が入らない、眠ることができないなどの身体症状にひどく苦しむこともあります。しかしそういった悲嘆症状の多くは正常な反応として認められており、悲嘆のプロセスを適切に踏みながら時間の経過と共に少しずつ治まってくるものです。「言葉ではとても表現しきれないほどのこの苦しみを、生涯共にしていかなければならない」ということは決してないことを、先ずはこの場を持ってお伝えしたいです。喪失の絶望を乗り越え、新たな人生に希望を持って再び歩み出すことのできる道が、必ずあなたの中にあるはずです。

 

グリーフカウンセリングの内容及び利用するメリット

グリーフカウンセリングでは通常のカウンセリングと比べて、喪失体験についての思いを語ること、表現することが、特に重要であると考えています。思いを言語化し、感情と共に表現することによって、喪失の受容や適応を促進する効果を期待できるからです。グリーフカウンセリングを利用することで、喪失体験について思いを語る場をしっかりと設けることができ、適切にグリーフ(悲嘆)に向き合うことができます。悲嘆症状の一つである孤独感が強い場合には、カウンセリングが人との繋がりに寄与します。更には、深く対話を進めていく中で、思考や感情の整理、新たな発見、自己や現象の理解、課題の分析、体感覚の変化を得ることも往々にして起こります。それらはあなた固有の貴重な体験であり、再起のきっかけになることでしょう。

一方で、深い悲しみや苦しみ、不安や恐怖などと直面することもあるため、カウンセリングを受け始めてからの方が苦しいと感じる期間もあるかもしれませんが、それは自身のグリーフに向き合っている証であり、少しずつ前進しているというケースが多いです。カウンセリング中は、グリーフケアとしてのボディワークを行うこともあれば、認知行動療法などの技法を使用することもあり、来談者様の悲嘆状態に応じて、適宜、実施内容を組み立てています。

カウンセリングには想像を超える効果を秘めていると思っています。その効果の影響も程度も要因も、来談者様一人ひとり全く異なりますが、少しでもメリットをお持ち帰り頂けたらと思う次第です。

 

グリーフカウンセリングの主な対象者

グリーフ支援を求めている方が主な対象者となりますが、以下のような感情感覚を現在お持ちの方に適したカウンセリングを提供しています。一例ですのでご参考程度にご確認ください。

・離別や死別を体験し深い悲しみを抱えている、悲しみが強く苦しい
・離別や死別を現実として受け入れることができない、信じられない
・他人に強い怒りを感じ人間関係がうまくいかない
・喪失の原因は自分にあると感じいつも自分を責めてしまう
・ひとり取り残された感覚があり孤独感が強い
・無力感、無気力感、絶望感が強く、毎日が憂鬱
・生きるのが辛い、希死念慮(死にたい、消えたい感覚)がある
・また誰かを失うのではないかと過剰に恐れを感じる
・自分も死んでしまうのではないかと過剰に恐れを感じる
・故人に対する複雑な気持ちがありどう消化したら良いかわからない
・身近な人に相談できない、わかってもらえない etc….

 

担当心理士

田中 俊太郎 生:平成4年(現31歳) 埼玉県出身
専門:グリーフ(喪失による悲嘆症状)、トラウマ/PTSD

改めまして、この度は心琴相談室(みことそうだんしつ)のホームページをご覧いただきありがとうございます。
グリーフカウンセリングを主に行っている、心理士の田中と申します。

私自身、当時中学校2年生時に、父親を不慮の事故で亡くすという体験をしました。それまで当たり前のように隣に居た存在が、なんの前触れもなくこの世を去り、二度と会うことも、話すことも、触れることも、できなくなりました。その体験による心理的な様々な影響が顕在的にも潜在的にも、強く、長らく、残り続けたのを覚えています。

喪失体験から20年弱の月日が経過し、今でも時折悲しみや寂しさを感じることもありますが、苦痛や絶望のような感覚に囚われることはなく、それは死別を現実として受容でき、その喪失体験に自分なりの肯定的な意味付けができたからであると思っています。

グリーフに苦しむ来談者様をカウンセリングさせて頂く上で、自身の喪失体験は効果的に活きていると感じる反面、悲しみや怒り、不安や恐怖、そして孤独などの感じ方や解釈は十人十色であり、再起する期間もきっかけも異なるため、下手に「わかった気にならない」ことは心理士として大切なことであると常々感じます。非常にセンシティブな喪失という体験を来談者様が安心してカウンセリングに臨めるよう、グリーフの苦しみに寄り添い向き合い、親身に支援させて頂きます。

 

お申し込み

お申し込みは公式LINEからお願いしています。お手数ではございますが、初めてご利用される方は心琴相談室の公式LINEの友だち追加をお願い致します。予約スケジュール、料金などはServiceページをご覧ください。

また、グリーフ以外のテーマを扱った通常のカウンセリングも行なっています。これまで扱わせて頂いたテーマの一例は以下となります。お申し込み方法はグリーフカウンセリングと同様ですので、まずはお気軽にお試しカウンセリングをご利用ください。

・身近に相談できる人がいなくて一人で抱え込んでしまっている
・身近な人に相談したけれど理解してもらえなかった/逆に傷つく体験をした
・無気力感や絶望感で毎日が憂鬱/生きる目的が見出せない
・希死念慮を抱いている/孤独感を強く感じている
・自分を変えたい、頑張りたいと思っているのにも関わらず行動することができない
・自信がなく自分は無力な存在、価値のない存在だと感じている
・特定/不特定の人に対する怒りの感情や恨みの感情がおさまらない
・離婚や死別などの耐え難い喪失体験によって強い悲しみが長い期間続いている
・自分は嫌われている、存在を否定されているといつも思ってしまう/どこにも居場所がない感覚がある
・人と親しくなれない(愛着の問題)、トラブルを起こしてしまう、対人恐怖が強い
・自己主張や自己表現が苦手でいつも我慢している感覚がある
・常に何かを食べていないと不安/食べることに強い抵抗感がある
・リストカット等によって自分を傷つけてしまうことがある
・解離症状やフラッシュバック症状がある/過覚醒によって眠ることができない
・無意味とわかっていてもやめられない強迫的な観念や行動に悩んでいる
・何かよくわからないが生きづらい感覚がある/漠然とした不安や恐れがある etc…